INTERVIEW 04

スタッフインタビュー04

児童指導員/Sさん

医療的ケア児・重症心身障がい児のための児童発達支援・放課後等デイサービスで児童指導員として勤務しているSさん。医療的ケアのある障がい児デイサービスでの勤務は初めてということで、仕事内容や働きがいについて聞いてみました!

【児童指導員】重心施設で働く児童指導員さんのお仕事に密着!

Sさんが働く児童発達支援・放課後等デイサービスの特徴と仕事内容を教えてください。

重度心身障がい児や医療的ケアが必要なお子さまがご利用になっている施設です。
主に生活支援や発達支援を行っていて、生活支援では衣服の脱ぎ着や食事のお手伝い、トイレ介助を行います。
発達支援では、遊びの中で個々の課題に基づいた支援をしていて、その子が興味のある音とか形・色・物を見せたり、関わりの中で興味を持ってくれたり、こちらが工夫することによってできるようになる姿を見ることができます。

例えば、ある葉っぱを絶対に触りたくないお子さまが居て、「もう嫌だ!!」って言っていたのですが、私が「ちょうだい」と声を掛けたら、葉っぱを手に取って私に渡してくれたり、「どうぞ」と声を掛けたら、いつもは絶対に触らないのに葉っぱを受け取ってくれた。
そういった瞬間は本当に感動します。

私は看護師や機能訓練指導員などの専門家ではないので、どこまでやっていいか迷うときがあるのですが、そんなときはフロアに居る作業療法士や言語聴覚士にアドバイスをいただいて一緒に行ったり、アドバイスいただいて支援することがあります。

機能訓練指導員さんがマッサージしてるのを見て、「それ私でもできますか」と聞いたところ、「関節を触ったりするのはいけないけど、例えば表面を触るだけでも刺激を入れることになるので、やってみて」っていうアドバイスを受けました。
それからは抱っこしている時とか、日常の中でもそういった意識をして関わるようにしています。 他にも、送迎や保護者との連絡などのコミュニケーション、事務作業などをしています。

児童指導員の仕事で大変なことは?

皆さんそうだと思うんですけども、「安全第一」にとても気を遣っていて、医療ケアのあるお子さまへどのようなサポートをしていいか、いつも看護師さんに相談しながら行っています。
例えば、胃ろうがあるお子さまの場合は胃ろうの位置、シャントが入っているかどうかなど、遊びの中での注意点を共有し合いながら支援しています。

「磁石を近づけないように」や、気管切開や経鼻チューブをしているお子さまがご自身の手で取ったり抜いてしまわれないように、興味のあるおもちゃを選んでもらって、気を逸らしながら遊んで過ごす、などの配慮もしています。その子の「やりたい」という気持ちを介助者が止めてしまうのではなく、違うもので「やりたい」っていう形に持っていきたい。その上で危険行為を回避することを常に考えています。

他に大変なこととしてはコミュニケーションです。
初めて利用されるお子さまと、どのようにコミュニケーションを取ればいいかは毎回すごく悩みます。そのお子さまが言葉で表現できない場合は、何に困っているのか、何を不安に思っているのか、それを汲み取るのにすごく難しい時があります。
例えば色を選ぶ時に「赤がいい青がいい?」って聞いたとき、お子さまの反応を見て判断するんですが、「本当に赤を選んでいるのかな」とか、「本当に青を選んでいるのかな」っていうのがあって。その時に「本当そうじゃないのにな」ってお子さまが思っているかもしれない。私のフィルターで選んでいるかもしれない、そういったジレンマを感じることはあります。

そういう時はどうやって解決していますか?

一番は時間です。
一緒にいる時間が長いと、こういう時にこういう表情をするとか、こういう声を出すとか、そういうのが分かってくるようになります。お子さまも表情が緩んできたり、じっと興味のある目で見てくれたりすると、少し信頼関係が築けたかなと思います。

児童指導員のやりがい

保護者さまから、「今日は預かっていただいてる間によく寝れた」とか、「お買い物にいけました」っていう言葉をいただけると、とても嬉しいです。

実は自分の子も療育を受けていて、その中でたくさん救われた経験があったのでこの仕事に就きました。
不安が強い子でどう接していいか分からなかったんですが、専門家の方にいろんなアドバイスをいただいて、たくさんの支援があって、「自分一人で頑張らなくてもいい」ということにすごく救われました。

学校に行ってなかったので、このまま学校にも戻れないんじゃないかとか、もう社会に戻れなくなるんじゃないかという不安があったり、他の子と比べてうちの子はできないと思うことにストレスを感じてたんですけども、この子らしさを認めること、子どもが笑っててくれること、今、笑っててくれること、もうそれが一番だなと思いました。

親の私を助けてもらうことによって、結果、子どもが救われるという感覚があったので、同じ環境のお子さまも支援したいと思いましたし、ご家族さまも支援したいと思ったので、この仕事に就きました。

私はセラピストの専門家でもないですし、看護師でもないので、自分が何をできるかと考えた時に、物理的にお子さまお預かりすることによって、お母様が休息の時間を得られたり、デイで作った制作物をお子さまが「いえーい!」と持って帰ってきたよとか、お家に飾ったらすごく喜んでくれたよ、とか。
私たちの提供するものがご家族でのコミュニケーションの一つになったり、そういった支援ができたと感じた時、すごく嬉しいと感じます。

SENSEの環境・こんな方と一緒に働きたい!

株式会社SENSEはとても社会貢献ができている会社だと思います。
助けを必要としている方のニーズを聞いて、それに応えようとする姿があると思います。
事業内容が多種にわたりますが、お互いの仕事をリスペクトする雰囲気があり、利用者さまのことを本当に真剣に考えたり、スタッフ間の雰囲気も良くしていこうという意識がある方が多いと思います。

子どもと向き合うという目標に向かって、一緒にチームになってくださる方に是非働いていただければと思います。今のチームは本当に笑いの絶えない仲間なので、些細なことでも一緒に楽しんでくれる、そういう方に来ていただけると嬉しいです。

医療的ケアですとか、重心のお子さまがいらっしゃる施設なので、最初は働くことに不安を感じるかもしれませんが、専門家の方々からアドバイスを頂いて不安のないように話し合ってやっていけますので、そこは安心してぜひ興味のある方は挑戦してみてください!